万年筆で書いても裏抜けしないMoleskine

Moleskine。歴史あるそのデザインで常に高い人気を誇っているノートだ。持っているだけでワクワクするようなノートは他にないんじゃないかと思うほどのそのデザインは、書き終えたものを重ねて置いておくだけで「Moleskineタワー」としてオブジェになってしまうほど。

そんなMoleskineだが、唯一弱点というか、天敵というか、相性の悪いものがある。

万年筆だ。

万年筆のインクは水溶性の染料が原料のものが多く、どうしてもMoleskineノートの紙では裏抜け(裏側にインクが滲んで透ける)してしまうのだ。見た目はこれほど相性の良いMoleskineと万年筆。実はこうした理由で非常に相性が悪い。

万年筆を諦めるか、Moleskineを諦めるか。




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裏抜けしにくいインク

とはいっても、裏抜けしにくいインクは存在する。以前に紹介した古典インクがそうだ。古典インクは紙の表面で鉄分を酸化させて定着させるため、裏抜けしにくい。

→『万年筆-ニブと古典インクについて

その他には、プラチナ万年筆の「ピグメントインク」や、セーラー万年筆の「STORiA」といった顔料系インクがある。これも染料インクとは違い、ナノ微粒子の顔料を紙の表面に乗せるタイプのインクになるので、裏抜けしにくい。

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ちなみに古典インク、顔料インクともに水に強く、経年劣化して文字が薄れてしまうといったような染料インク特有の弱点を克服しており文字の長期保存に適しているが、染料インクに比べペン先が詰まりやすくなるため、手入れの頻度が多くなるという欠点もある。もうひとつの欠点だった選択肢の少なさは、プラチナの「クラシックインク」やセーラーの「STORiA」の登場で克服されている。

 

裏抜けしないMoleskine

万年筆を使い始めて以来、僕はずっとMoleskineを使っている。上に書いたような古典インクも顔料インクも使わず、普通の染料インクで。全く裏抜けもしない。ポケットサイズとラージサイズの両方を使っているが、全然大丈夫。そんなMoleskineを特別に紹介しよう。

いずれもAmazonで販売されている直輸入版のMoleskineのプレーンモデル。僕はずっとこれを使っている。Moleskineが万年筆と相性が悪いと知る前からずっと使っていたので、気にしたこともないほど裏抜けしない。

国内流通版と海外流通版で実際にどれほど違いがあるのかわからない。試しにアメリカのAmazonでMoleskineのダイアリーを輸入してみて染料インクで書いてみたが、次のページが使えなくなるほど裏抜けした。なので国内外関係なく、無地のものだけ紙質が違うのかもしれない。

 

まとめ

上記の内容をまとめると、

  • Moleskine万年筆で書くと裏抜けする
  • 古典インクを使うことで裏抜けを防げる
  • 顔料インクを使うことで裏抜けを防げる
  • 直輸入Moleskine無地は全く裏抜けしない(国内正規品は未確認)

Moleskineの裏抜けに悩まされている人、そのせいで万年筆の使用を諦めた人、でもどうしてもMoleskineと万年筆を両方使いたいという人には、ぜひ直輸入版のMoleskine無地をオススメする。




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