【神社】奉納報告祭

サムハラ神社。正式な名称は変換できない不思議な漢字4文字で表す神社だが、御祭神は「天之御中主大神」「高御産巣日大神」「神産巣日大神」の造化三神とされている。日本神話における宇宙を司る最高神とも言われる天津神だ。

「サムハラ」の4文字は、古くは加藤清正が刀に彫り込んでいたとされ、護身のご利益があるとされてきたため、第二次大戦時に多くの日本兵がこの言葉を書いた布やお守りを身につけ戦地に向かったとされている。
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もともとこのサムハラ神社は岡山県の山奥にあり、地元の人たちから篤く信仰されてきた。まだ幼い田中富三郎少年もその一人だった。

やがて田中富三郎氏は大阪に移り、幼い頃より進行してきたサムハラの神様を祀った神社を大阪で建立し、戦地に向かう若い兵士たちに無償でサムハラのお守りを配っていたという。

そのサムハラ神社を建立した田中富三郎氏が、もうひとつ人生をかけて世に広めたものが万年筆である。「田中大元堂」を設立し、PUSH万年筆というブランドの万年筆を製造、販売していた。

 

今では現存するものを探すのが本当に難しくなってしまったそんな国産万年筆のルーツの一つとも言えるPUSH万年筆を、先日やっと手に入れた。

僕はこのPUSH万年筆を手に入れ、サムハラ神社に奉納するのがずっと夢だった。その夢が叶ったのだ。

神社に持っていくと、後日奉納報告祭のご祈祷をしてくださるとのことだったので、本日行ってきた。

祓詞の奏上のあと、報告祭として僕が田中富三郎氏の広めたPUSH万年筆を奉納しに来たことをサムハラの神様にお伝えくださり、玉串の奉納までさせていただいた。

報告祭の後、神主さんと少しお話をした。

神主さん自身もPUSH万年筆の現物を見るのが初めてだったこと、以前関東の方で開催された万年筆の歴史展に関係資料の出展を依頼が神社にあったが、神社には何も資料がなくお断りしたこと、大元堂の跡地も今は別の建物が建っていること、当時を知る人も、ご健在なのが一人しかいらっしゃらないことなどを話してくださった。

 

物に宿る八百万の神様を感じ、心を込めて手入れをし、ずっと長くいつまでも使い続けることができる万年筆。

「信仰は、百益あって一害なし」という田中富三郎氏の言葉がある。

物を末長く愛するのも、どこか信仰に似ているのかもしれないと感じながら、これからも万年筆がますます大好きになるんだろうなぁと思った。

田中富三郎さん、ありがとうございます。

サムハラの神様、ありがとうございます。

 

いや、別に変な宗教とかじゃなくてね、単純に神社巡り好きなだけ。大阪のいろんな神社もたまに紹介していくね。日本人としての誇りとアイデンティティを大切にしたいね。
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