ヨギボーはアカン

あれはアカン。ホンマにアカン。

先日たまたま通りかかったYogibo Store。前々からテレビなどで見て気にはなっていたが、「これかぁ」という程度で眺めていた。するとそこへ店員さんがやってきて「よかったらどうぞ」と、縦向きに置かれたヨギボーを抱きかかえてちょこんと曲げて座るように促してきた。




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普段なら絶対にこういう接客には渾身の愛想笑いを炸裂させてその場を華麗に立ち去るのだが、どうしてだか、その時は妙な気分だった。見た目の異様な雰囲気に飲まれていたというか、「座るもの」の形をしていないそれに、僕は心を躍らせてしまっていた。

横から見ると若干の緩いS字型をしたその物体の、「ここにどうぞ」と軽くポンポンと叩く店員さんの誘導する部分、本当にこんなところに座れるのか?という程度の出っ張りにゆっくりと腰掛けた。

刹那、僕の身体はみるみる内にヨギボーに吸い込まれて、包まれていく。十分に体重を任せ、これ以上は自分の身体を支えるためのいかなる筋力も必要としなくなったころ、ヨギボーは完全に僕を支えきっていた。

力が抜けていく。

「動く」という行為に一切の魅力を感じなくなるほど、動けない。いや、「動かない」という行為になんのためらいもなく魅了されてしまっているのだ。

最初に言葉として出た感想は、「ここで最期を迎えられる」だった。何もせず、ただゆっくりと時間が過ぎるのを感じ、重力の底知れぬ優しさに身を委ね、目を閉じる。こりゃ死ねる。

アカン。アカンやつや。これは絶対にアカンやつ。

座るときに支えてほしい部分を全て、支えてほしいだけ支えてくれる。それも圧倒的に優しく。

もう後戻りできへん。ヨギボー以外のソファにはストレスしか感じへん。関西弁が止まらへん。

 

めちゃくちゃ欲しい。

 

まだ未体験の人、これは一度経験してほしい。思ってる以上に深く座ってみてほしい。「座る」という概念に、ぜひ革命を起こしてみてほしい。

Yogibo 公式オンラインストア

Yogibo Store ショップリスト

 

このブログを始めて、最初に決めていたこと。それは、音楽と万年筆と写真のこと以外は書かないということ。それをまさかこんな形で裏切ってしまうほど、この未知なるソファはヤバい




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