【万年筆】ペン先のサイズの種類

万年筆のペン先には幾つかのサイズがあり、用途や好みによって使い分けれるようになっている。しかし万年筆を初めて購入する場合やあまり詳しくない頃には、このペン先のサイズの違いがどうなっているのかを知るのはなかなか難しい。

一番良いのは万年筆専門店などに足を運び、実際に欲しい万年筆を試筆するのが良いのだが、インターネットなどで気軽に低価格で手に入れたい場合もあるだろう。

ということで、今回は万年筆のペン先のサイズについて書くことにしよう。
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ペン先の幅=線の太さ

簡単な話、ペン先の幅のサイズはそのまま書ける線の太さになっている。このペン先の幅を日本語で言うと非常にわかりやすいのだが、今ではアルファベットで表すのが世界での共通になっている。

 

主なペン先幅は5種類

ペン先の幅を表すアルファベットを、細いほうから順に並べてみよう。

  • EF (エクストラファイン) – 極細
  • F (ファイン) – 細字
  • M (ミディアム) – 中字
  • B (ブロード) – 太字
  • BB (ダブルブロード、エクストラブロード) – 極太

読み方はそれぞれ「イーエフ」「エフ」など、そのままアルファベットで読むことが多い。もしくは日本語での呼び名である「ごくぼそ」「ほそじ」などでも通じるので、どちらかで読んでおけば大丈夫だ。

 

特殊なペン先の種類

国産万年筆などでは、まれに特殊な呼び名のペン先が存在する。「SF (ソフトファイン) – 細軟」や「UEF (ウルトラエクストラファイン) – 超極細」といった、メーカー独自のペン先幅がそうだ。

その他にも「MS (ミュージック)」と呼ばれるペン先があり、これは縦線が太く横線が細い、カリグラフィのペン先に似ているが、もともとは音符を書くために重宝されたペン先が由来している。

 

海外ブランドと国産の違い

一概に言えないかもしれないが、海外ブランドの万年筆に比べ、国産万年筆のペン先はより細く仕上げられていることが多い。これはアルファベットが主体の国とは違い、日本では漢字、ひらがな、カタカナなど様々な種類でなおかつ複雑な文字を書くために作られているからだ。

そのため国産ブランドと海外ブランドの万年筆を比較した場合に、ペン先の太さを一段階ずらしてイメージするとわかりやすい。国産のブランドの「M」が海外ブランドでは「F」に相当し、逆に海外の「EF」が国産の「F」に近いイメージだ。

 

おわりに

ペン先の材質、スチールニブか金ニブか、またそのニブの大きさ、メーカーごと、あるいは個体差などでばらつきはあるものの、以上がペン先幅の主な種類だ。国産万年筆は個体差のばらつきも少なくてよりシビアに字幅が管理されているが、海外ブランドではびっくりするようなレベルで個体差があったりする。「M」と違わないほどの「F」もあれば、「EF」よりも細い「F」も存在するほどだ。

専門店などでは一本一本試し書きをさせてくれるので、心配な場合は店員さんに相談して、一番好みの字幅のものを選ぶようにしよう。
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