価格別!カクノの次に選ぶ万年筆はこれ!

定価千円という安さで手軽に万年筆の世界に入ることができるという理由で大人気のカクノ。「高い」「難しい」「面倒臭い」というイメージを持たれがちな万年筆だが、気軽に文房具の延長で扱えるカクノの登場によって大きく敷居を下げる事になったのは間違いない。

実際に万年筆としてのクオリティも高く、十分に世界観を堪能できるほどのものになっているのは、さすが世界に誇る国産といえる。このカクノによって万年筆の世界にハマってしまったという人もかなり多いのではないだろうか。

そこで今回は、カクノの次に手に入れたい、ワンランク上の万年筆を価格帯別で紹介しよう。





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安い、高い、何が違う?

そもそも万年筆の価格の違い、安い万年筆と高い万年筆の一番の違いとは何か。それは「ニブ」の材質の違いが一番の要因だ。ニブとはペン先の事を言い、低価格の万年筆のニブは主に「鉄ニブ」や「スチールニブ」と言われるステンレス製や合金製のものが使われている。

一方高価な万年筆のほとんどは「金ニブ」と呼ばれる金製のものになっている。この金ニブにも種類があり、14k、18k、21kなどが使われている。14kがもっともポピュラーで、海外ブランドのハイクラスには18k、国産ブランドのハイクラスには21kが使われているものが多い。ちなみに数字は金の含有量を示し、純金が24kとなっている。

 

2,000~3,000円台の万年筆!

普段使いにマッチした価格帯。各メーカーともにエントリーモデルとして豊富なカラー展開をしているため、お気に入りの一本を見つける楽しみもある。

セーラー万年筆

言わずと知れた万年筆の国産老舗メーカー、セーラー万年筆の伝統のデザインを低価格で手にする事ができるモデル。プロフィットJr.は透明感万年筆と名付けられており、クリアカラーのボディになっている。レクルも同様に透明感万年筆があり、それに加えてラピスラズリ、パール、ローズクオーツ、ガーネット、黒水晶の計5色のパワーストーンカラーが用意されている。

 

パイロット

カクノと同ブランド、パイロットの万年筆。近年では消せるボールペンのフリクションで有名だが、世界に誇る歴史ある国産万年筆ブランド。事実このコクーンも国内外問わず大人気万年筆のひとつで、海外では「メトロポリタン」という名で販売されている。全8色という豊富なカラーバリエーションが魅力の一つ。プレラに至っては全9色というカラーラインナップに加え、昔懐かしいデザインがなんとも魅力的だ。色彩逢いは透明軸で、キャップ頭とペン尻のカラーが5色展開されているて、コンバーター(ボトルタイプのインクを吸入して使うためのパーツ。使い捨てカートリッジの代わりに本体内に装着する)が付属しているのも嬉しい。カヴァリエはボールペンのようにスリムな万年筆で、手帳とともに持ち歩くのに最適だカラーは全6色。

 

プラチナ万年筆

三大国産万年筆メーカーの一つ。シャインクリスタル、クリスタルブルー、クリスタルローズの透明軸3色はシルバーカラーのパーツだが、ブラック、ワインレッド、グリーン、ブルーの4色のボディカラーには金メッキパーツが使われているため、価格以上に高級感のあるシックなデザインになっている。

 

KAWECO(カヴェコ)

元々は古いドイツの筆記具メーカー。現在発売されているのは復刻版スポーツシリーズだが、その独特のデザインから人気の高いモデル。クラシック、アイス、スカイラインそれぞれデザインは同じだが、カラーバリエーションは合計で20色と、とてつもなく豊富だ。キャップを閉めると非常にコンパクトで、無造作にポケットに入れていてもかっこいい。

 

選択肢の広がる4,000~6,000円台!

自分へのご褒美や、プレゼントなどに最適な価格帯で、各メーカーともに人気モデルが多い。高級感も格段にアップするので、所有欲も満たしてくれるものが多い。

セーラー万年筆

全4色の四季彩は、さくら、うちみず、あかねそら、ほしくず、という色名が使われていて、日本独特の四季を表したカラーバリエーションになっている。透明感万年筆はプロフィットJr.やレクル同様透明軸だ。ちなみに透明軸の万年筆を海外ブランドは「デモンストレーター」と呼ぶことが多く、万年筆独特の構造や軸内のインクの色を楽しむものになっていて、万年筆においては人気のあるカラーだ。ヤングプロフィットはスリムな万年筆でブラックとレッドがあり、ブラックはシルバーパーツとゴールドパーツの2種類がある。

 

パイロット

ブラック、レッド、ブルー、イエローの4色から選ぶことができるルシーナは、パイロットの伝統的なデザインの万年筆で、高い高級感が魅力。カヴァリエは前述のもののボディカラーをブラックマーブルに施されており、レッド、ブルー、グリーン、ブラウンにそれぞれ黒を混ぜたような高級感のあるカラーが特徴だ。

 

プラチナ万年筆

富士山の標高である「#3776」を冠したバランスは、このモデルに対するプラチナ万年筆の誇りを感じる。赤と黒の2色展開という潔さも良い。アフェクションは細く女性的なデザインで、メタリックピンクとメタリックブルーの2色。

 

Faber-Castell(ファーバーカステル)

ドイツの伝統ある筆記具ブランドだが、万年筆のデザインは独創的で優雅。ヘアライン仕上げのルームはオレンジ、ブルー、パープル、シルバーの4色。鏡面仕上げのルームはブラックとホワイト。ルームピアノはプラムとライムが展開されている。デザインは共通。ベーシックは革張りのレザー、カーボン、貝が散りばめられたマザーオブパールの3種類がある。

 

LAMY(ラミー)

筆記具メーカーとしては比較的歴史の浅いドイツのメーカーだが、近代的で先鋭的なデザインは各国の若者を中心に人気が高く、またコレクターも多い。樹脂ボディのサファリは7色のバリエーション。アルミボディのアルスターはオーシャンブルーとグラファイトの2色。デザインはサファリ、アルスターともに共通だが、材質の違いで大きくイメージが変わるのがおもしろい。各シリーズともに毎年限定カラーが発売されるのも人気の要因の一つだ。




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オススメの一本は?

いかがだろう。カクノの次の一本としての選択肢を一通りあげてみたが、どのメーカー、どのシリーズにも魅力があり、万年筆を楽しむための要素が存分につまったものになっている。この中からオススメの一本を選出するのはかなり至難の技だ。用途によっても違ってくる。でもここはあえてオススメを書くとするなら、それはラミーのサファリになるだろう。描きやすさ、扱いやすさ、デザイン、ともに優れているからだ。もしカートリッジではなく、コンバーターを使ってボトルインクに挑戦してみたいと思うなら、パイロットプレラ色彩逢いと、同じくパイロットから販売されているiroshizuku(色彩雫)というインクの、ミニボトルが3つセットになったものを購入するといいだろう。

 

最後に

万年筆は、ずっと長く使えるからこその万年筆だ。使い捨てのペンが主流になってしまった昨今では、確かに高価で面倒なシロモノかもしれない。だけど、本来、物とはそういうものだったのではないかと思う。自分で込めたインクで、心のこもった文字を書く。その楽しさが、できるだけ多くの人に伝わりますように。




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