たった2種類の構図を覚えれば写真は上手くなる

写真を始めた頃、右も左もわからずにとにかくガムシャラに撮りまくっていた。しかしできあがった写真を見返しても、どうもぱっとしないものばかり。良い写真、素敵な写真には、何か共通の仕掛けがあるはずだ。しかも超簡単で、誰にでもできる仕掛けが。

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写真の構図

そう、写真の基本のひとつに、「構図」というものがある。この構図さえ覚えてしまえば、今までの何十倍も写真が上手くなるのだ。 ところが、だ。この構図というのはとてつもない種類があり、とてもじゃないが完璧に覚え込んでしまうのは至難の技だ。写真の数だけ構図が存在するんじゃないか、そもそも後付けじゃないのか、みたいな構図までいろいろある。一体どれが正解なのか解らなくなってくるほどだ。

そこで今回はたった2種類に絞って、「これだけを覚えるだけで圧倒的に写真が上手くなる構図」を紹介しよう。

二分割法

ひとつ目の構図、それは二分割法だ。読んで字のごとく、フレームを2つに分けた構図のこと。景色や建物、人物撮影など様々な場面で使われる基本の構図だ。

その1

左右に二分割する方法。ビルと空、人と空間など、左右に分けて撮影する構図。または左右対称のものを撮ったりするのに使う構図だ。簡単でシンプルだが奥の深い構図。ビシッときまればかっこいい。

その2

上下に二分割する方法。床と壁、壁と屋根、屋根と空。街中には意外とこの構図が溢れている。もちろん上下対称になったものを撮るのもいいし、街中で見かけた看板の文字をこの線上にもってくるのもいい。

日の丸構図

上下左右の分割線が交差する点に被写体をもってくる方法。通称「日の丸構図」と呼ばれている。撮りたいものをど真ん中に据えるというのは初心者が多用しがちな構図だが、ここぞという場面でこの「日の丸構図」を使うと、息を呑むような写真が撮れる。

木々の生い茂った中から見える向こう側の景色も(厳密に言えばトンネル構図というが)、この日の丸構図で十分説明できる。

三分割法

次に紹介するのが三分割法だ。2の次は3。二分割法同様、今度はフレームを三分割する構図法。写真ではもっとも美しく撮れる構図として、多用される。こっちの構図のほうが重要で、一番覚えてほしい構図。

その1

上中下に三分割した構図。街並み、その向こうに広がる海、空。ストーリー性のある写真には、本当に三分割法が一番役に立つ。三分の一を街、三分の二を空、という使い方もできる。

室内から庭を撮った写真も、その場合は額縁構図という言い方もあるが、この構図で説明がつく。

その2

左右、真ん中と三分割にする構図。サンドイッチ構図と呼ばれる、ビルの谷間から見える空を撮るときや、人を撮るときにこの図の線上に人を持ってくると躍動感が出ておもしろい。

その3

日の丸構図にならないように、被写体を真ん中からこの図の丸の位置、三分割の線が重なる点のどれか一箇所にもってくる方法。これは本当に使える構図で、ドラマチックな写真が撮れる。

間違ってもこの丸の箇所全てに被写体を持ってこないように気をつけよう。使う時は、「いずれか一箇所」だ。

明暗と掛け合わせる

以上で紹介した構図に、明暗、明るい部分と暗い部分の使い分けを掛け合わせることで、写真は今までとは比べ物にならないほどかっこよくなる。より深みが増し、そこに物語が生まれる。

カメラがなくても、スマホですぐに試せる構図テクニック。どんどん使ってみてほしい。スマホのカメラでも使えるような写真のちょっとしたテクニックを、今後もたくさん紹介していけたらと思うので、ぜひお楽しみに。




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